キャンプエリア

2025/11/07 23:05

 久々(半年ぶり)の投稿になってしまいましたので、さぼった分まとめて超長文です。
 さて私事ですが、この度 50年ぶりにアウトドアー用の「携帯コンロ」を購入しました。 最近の当方のキャンプスタイルは「薪ストーブ」・「薪焚き火」・「ペレット燃料ストーブ」等にシフトして来ていたと共に、たまぁに「ガソリンバーナー(コンロ)」や「OD缶コンロ」で事足りていたので、数十年間新しいコンロの購入を考えたことがありませんでした。
 今回、「SOTO(新富士バーナー)」より、画期的な「CB缶液出し分離型バーナー TrekMaster ST-331」が5月に発売され、興味をもってリサーチしておりましたが、高性能化の誘惑には勝てず、『キャンプ2回我慢すれば買えるなぁ。』ということでゲットしてしまいました。

 この、「キャンプ」カテゴリーをご覧の皆様なら携帯コンロ用のガスボンベが、一般的なカセットコンロ用のCB缶(Cassette Gas Bombe缶:スリムな形状)と、アウトドアー向けに低温特性の高い(ついでに値段も相当高い)OD缶(Outdoor缶:ちょっとずんぐり形状)が有るのはご存じだと思います。
 価格が安いので使いたいCB缶ですが、低温時には気化しないどころか、夏場であっても長時間使うと、自分自体の気化熱で缶が冷えきってしまい、ガスが十分残っているにも係わらず気化できずに火力の維持ができなくなり、しまいには火が消えてしまいます。 これが『ドロップダウン現象』です。
 それに対し、低温特性を改善するためにCB缶の「液化ブタンガス(ノルマルブタン)」に対して、より低温でも気化特性の高い「プロパンガス」や「イソブタンガス」を配合し、各メーカーその割合を調整してOD缶に詰めて低温耐性を強化しておりますが、これらのガスは、圧力が高いので、それに対応できるだけの強度が必要で、それもあってOD缶は高価になってます。
 ※ CB缶(カセットガス缶)のもう一つの魅力として、「阪神・淡路大震災」の際、救援物資のカセットガス缶に、メーカー間の互換性が無く使えない不具合が生じた。 これを受けて国の指導の元にJIS〄で規格統一された事で、現在のCB缶は各社間の互換性が図られています。 まぁ、機器メーカーは、他社のカセットガス缶全てとの安全性検証が出来ないため、「推奨しません」とは謳ってますが・・・。

 前置きが長くなりすぎましたが、以上を踏まえ『安いCB缶をアウトドアーでも使いたいなぁ』の要望に応えられる製品として、ガスの組成を少し見直しし、CB缶の強度を少しだけ強化してOD缶よりは安価な「新しいCB缶」も出回る様になってきてます。
 以上、「新しいCB缶」だけでも凄いことだったのですが、「SOTO(新富士バーナー)」さん更に凄いことをやってのけてしまいました。 それは、CB缶の内部で気化させずに、液体状態のままでボンベから吐出させ、バーナヘッド部分のバーナ―の火で気化させる事にしてしまいました。 これにより、ボンベ内での気化がほとんど行われないことで、気化熱によるボンベ自身の冷却現象が生じないことからドロップダウンが極めて起こり難くなりました。 これにより、冬季以外であれば通常のCB缶であっても『ドロップダウン』現象の影響をほぼ受けずに長時間使えてしまうので、アウトドアーでのCB缶の利用が大きく広がる事となると思います。

 この画期的なバーナー(SOTO TrekMaster ST-331)、ネットサーフィンしてみても『ドロップダウン現象』に対する良好な意見が大半なのでしたが、マイナスな意見として『点火前の「プレヒート」の必要性と消火時のガス抜き燃焼が煩わしい』、及び『火力調節ノブを回した際のタイムラグが大きい』がマイナスの意見でした。 また、「プレヒートせずに生ガスに点火してしまった時の爆炎」が再三取り上げられてました。
 これにより「バーナー初心者向きでは無い」との声も多数見受けられましたが、当方は雪中でも全く問題なく使える「ガソリンストーブ(ホエーブス625)」でスタートしたこともあり、プレヒートは当然の作業で、火力調節も殆んどし難い所からのスタートでしたのでさほど苦労とも思えませんが、ガス缶式を初めて使った時の操作のしやすさはずば抜けていたのも事実で、感動ものではありました。
 今回、そんなガス缶式バーナーの魅力を凌駕する程画期的な「CB缶液出し分離型バーナー」だったので、結構高価では有りましたが、数十年ぶりに新規にバーナーを購入してしまいました。

 余談ですが、手持ちだった「パール金属製(キャプテンスタッグの親会社)」の五徳が、ものの見事にジャストフィットしました。 SOTO製の他のストーブのスタンドは上部の径が小さくて上手くフィットしないのに対し、今回の製品は径が少し大きい上に五徳の淵の切り欠きが24箇所あるため、3本足の五徳でも4本足の五徳でも、径さえ合えばピッタリフィットしてしまうので、結果的にラッキーでした。 

2件のコメント (新着順)

かなりな長文、ガンバって読みましたが、普段バーナーを使わない自分にはちょっと難しかったです。
でも、手に入れられてルンルンなのは充分伝わりました(笑)


ikumin883
2025/11/11 00:20

 チェッカーフラッグさんお久しぶりでした。 超長文 お疲れ様でした。 簡単に要約すると、
 ・安いカセットガス缶が、冬場でも使えちゃう。
 ・その為に、ガスではなく液体のままボンベ缶から押し出し、バーナーヘッドの炎🔥でガスに気化させる。
(これが最大のメリットで、缶が気化熱で冷えない及び、寒い時・寒い所でも使える)
 ・若干操作性には癖があり、使用者(中・上級者)を選んでしまう。
ですかね。

 久しぶりに手に入れたバーナーなので、自室で簡単な食べ物をこしらえては食べてみてます。

丁寧、わかりやすい解説ありがとうございます。
ずっと、普通の卓上コンロで使うタイプだけだと思っていました。
色々種類が有って使い方やメリットデメリットの違いが有るのですね。

ikumin883さん、ご投稿ありがとうございます!

最新のアウトドア用品の進化には本当に驚きです✨
使い勝手や安全性がどんどん高まっていて、次のキャンプがますます楽しみになりますね⛺️