Honda WAIGAYA BASE

何でもトークエリア

2023/07/27 15:24

スポーツドライブエリアに「\Hondaにハマった理由。皆さまはございますか?/」というHonda WAIGAYA BASEスタッフによる投稿( https://waigaya-base.honda.co.jp/chats/xuibqwuxfoqpwdbx )がありましたが、「#Hondaにハマった理由」というタグを付加する以外の仕様については規定がないように読み取れることと、長文を読む文化・文明というのはこの数年で著しく衰退し紙媒体を出しているメディアのWeb記事ですら「人気を盛り返す」と書くべきところを「ぶり返す」と書いて訂正すらしないどころか、単純な誤字脱字すら校正せずに垂れ流し、誰も指摘することもないご時世で、ましてや3行以上の文章を書いたところで誰も読まないであろうことは予想に難くないので、ここに「#Hondaにハマった理由」のタグを付けて投稿しても投稿の仕様に反すると判断することはできないとして、敢えてフリートークに投稿しておきます。おそらくこの行末まで読んだ方は全体の1%にも満たないマイノリティでしょう。

思い起せば1989年、東京の辛うじて23区と区分される地域の路地裏を自転車で走っていた時、前方からCIVICのようなクルマが徐行で近づいてきて、「こんな抜け道にすら使われない道路をわざわざ走る物好きもいるものなのか」とすれ違いながら、見るとはなしに振り返ると、それはCR-X SiRでした。
フロントからは「その辺によくいるCIVICですよ」というふりをしながら、流麗なラインのリアを切り落したコーダトロンカのデザインにバックランプをつなぐリアガーニッシュのラインに、これまでのクルマとは異なるデザインの説得力を感じ、「あのクルマに乗るために免許を取ろう」と思ったのがホンダのクルマに興味を持った切掛けでした。
それまでモータースポーツで活躍するホンダはもちろん知っていたし、前年のF-1(当時の略称。現在のF1)で16戦中15勝という異常な勝率を納めていたことは知っていましたが、市販車についてはどのメーカーについてもそれほどの興味がなく、取り立ててホンダについても思い入れはありませんでした。

その後、免許の取得とCR-Xに乗るためにホンダの成り立ちを調べれば調べるほど、この会社は本田宗一郎という技術にしか興味を持たない人間と、その本田の人間性に共鳴した藤澤武夫という最高峰の知能で成り立った二人の極めて危うく脆いバランスで維持されてきたこと、自分のため、会社のためではなく、ホンダという存在がどうすればホンダのユーザに喜んでもらえるかを考えて、物事に対峙してきたこと、そのホンダがホンダでありつづけるためにとった施策によって、本田宗一郎は若手の技術者に負け、退陣を決意したこと、その土壌を作ったのが藤澤武夫の方針であり、また自らもそこから外れることなく本田とともに退陣する潔さを見せたこと。調べれば調べるほど、ホンダとそれを作り上げてきた藤澤武夫の思想に魅了されていきました。さて、ここまでの段落を読んだのはおそらく全体の0.5%でしょうか。話はまだまだつづきます。

本田宗一郎と藤澤武夫の逸話はいくども迎えた倒産の危機を藤澤の手腕と本田の技術改善で乗り越えた話、スーパーカブの開発と生産で藤澤がぶち上げた経営陣も驚く目標、マン島TTレースの出場宣言や第1期F-1を主導してきた中村良夫と本田、藤澤、河島喜好の立ち回り等々、知れば知るほど興味深いものばかりで、世間で知られている本田宗一郎像というのは、いかに藤澤武夫の戦略が功を奏して浸透したものなのかが伝わるものでした。
もちろん、本田宗一郎はただのお飾りなどではなく、技術と人間の係わりに何よりも重きを置いた人物でしたし、おそらくほかの誰よりも真っ直ぐな人間でした。だからこそ藤澤武夫は全力でその本田を支え、英知を振り絞ってきたし、中村良夫は自身の持てる技術を提供してきたのでしょう。
ここまで調べて、私がそのホンダが運営しているレインボーモータースクールに通おうと思ったのは自然な流れで、実際にただ運転技能の講習をするだけではなく、人とクルマの係わり方について教えてもらえる希有な経験をしたと思っていますし、こういう活動をしているのもホンダだからこそと言えるでしょう。

その後、無事に免許を取得し念願だったCR-X SiRを手に入れ、ホンダとホンダエンジンの魅力から抜け出すことなく、現在は本田宗一郎が新車発表の場に立会った最後のクルマである軽自動車に乗り続けています。

振り返ってみるとホンダにはまったのは、本田宗一郎の技術に対する姿勢と藤澤武夫の卓越した知見であり、結果としてホンダ車に魅力を感じていたのではないかと思われます。
残念なことに現在のホンダには会社としてもクルマとしても、私にとって魅力と思える点はまったくありません。

願わくばホンダで働く方々が会社に魅力を感じながら係わりを続けていただきたいと思います。

2件のコメント (新着順)
ぶろんこビリ夫
2023/07/28 06:26

とても興味深く、かつ楽しく完読しました。創業者の時代が終わり次の時代へ移る時、どう変化していくのか?が難しいのでしょうか。一代で急成長した会社全てが抱える問題なのかもですね。
ボクも、ホンダに感じていた魅力が少し揺らぎつつあるというか、これまでとは違う会社へ変化してきてるなぁと感じています。経営の代替わりとともにファンの世代交代ってのも起こっていくのですかね。あーあ、去り行くヒトになっちゃうのかな。


E-PP1
2023/07/28 07:23

最後まで読んでしまいましたか……。たぶんHonda WAIGAYA BASEの0.1%ぐらいしかいない少数ユーザかも知れませんね。

藤澤武夫はすべての物事は移ろいゆくもので、富も権力も必ず衰退する、もちろんそれは会社でも人間でも同じで、ホンダもその流れから逃れることはできないという考えのもとに、ホンダがその流れに乗らず存続しつづけるためには、本田宗一郎がいなくなっても同じことができるようにと、小さな本田宗一郎を作ろうと試みて事実それは久米是志や川本信彦といった歴代社長というかたちで結実しましたが、以前も投稿した通り唯一の失敗はホンダの頭脳だった小さな藤澤武夫を作れなかったことだと考えています。
その結果が私やぶろんこビリ夫さんのように今のホンダに魅力を感じないユーザを生み出してしまったのかも知れませんし、あるいは藤澤武夫の考える万物流転の掟のようにユーザもまた移ろいゆくものだけなのかも知れません。
であれば、去りゆくユーザもいれば、また新たなユーザも生れるでしょうし、ホンダは存続を続けられるのかも知れません。

ふなにわ
2023/07/27 21:39

E-PP1さん、お知らせ、あざっす😃❗️
確かに、何処で投稿してもイイんっすかねー、このタグを付加すれば…🤔